私たちは、農村文明とは、「日本文化の源流には、稲作を中心とした農耕文化があり、これは森と水の循環系を守りつつ自然との共生の暮らしの中から信頼感に満ちた地域社会が醸成され、美しい国の姿を築き上げてきた誇るべき文化です。この営々と築いてきた歴史的、文化的、教育的な価値、地域で支え合う地域自治機能、果たしている食糧生産、水源涵養、癒しの場といった多面的な機能を時代に即してさらに磨きをかけ、質の高いものに昇華させた自然と共存可能な持続型の文明」としています。
これからの農山漁村のあり方は、都市の後をただ追いかけるのではなく、培ってきた農山漁村の持つ自然や生産、地域の良さを暮らしに活かし、誇りある住み良い地域社会=村格(「人に人格があるように村には村格がある」柳田国男(民俗学者))を築き、都市とのつながりにより持続可能な経済の仕組みをつくることにあると考えます。
農村文明創生の目的は、全国どこの地域に行っても、その地に根差した個性的で多様な文化や生活が息づき、地域に誇りのある暮らしと信頼感が満ち、都市と農山漁村がともに誇りのある暮らしと持続可能な社会の実現を目指すことにあります。
その実現のため、私たちは以下のような活動に取り組んで参ります。
種類 | 事業 | 概要 |
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Ⅰ.基本事業 | 1.定例総会 | 「農村文明創生日本塾」意思決定機関として、毎年1回開催し、基本的な決議事項について審議・議決を行う。 |
2.フォーラム | 農村文明創生日本塾の活動を束ね、会員相互の情報交換を行い、課題の情報共有や交流、ネットワークづくりに繋げることを目的に、年間2回程度開催する。 | |
3.政策研究(分科会) | 首長が抱える政策課題解決に向けた中央省庁等の情報収集を行うとともに、政策テーマに即したネットワークづくりに繋げるため、首長を対象とした研究会を年3回程度開催し、有識者や中央省庁の職員が講師として迎え、交流サロンとしての機能も持たせる。 | |
4.情報共有・発信 | 活動を広く周知し、国民運動を促進するとともに、多種多様な連携体を構築するため、ホームページやブログ、フェイスブック、メーリングリスト等を活用して、活動の情報発信や会員間の情報共有を図る。 | |
5.政策提言 | 上記の活動を通じて得られた成果をまとめ、国や都道府県等に対して政策提言することを目指す。 | |
Ⅱ.付加価値事業 | 1.リレー地域塾の開催 | 会員自治体の抱える地域課題について、それぞれの会員自治体を会場としたリレー形式での地域塾を開催する。 |
2.地域課題別事業研究会 | 地域課題のテーマ別に10~15名を定員とする少人数の事業研究会。課題解決のための具体的な事業について補助事業などを活用した見学会や社会実験などに取り組む。自治体職員の教育、研修の場としても機能。 | |
3.その他 | ・「農村文明日本塾」の農村文明の哲学を構築していく『賢人会議』を開催し、農村文明の「地域宣言」を情報発信する。 ・地域課題への取組の事例集の作成、等 |
代表理事 | 田中幹夫富山県南砺市長 |
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副代表理事 | 市村良三長野県小布施町長 |
〃 | 外山京太郎群馬県川場村長 |
〃 | 芳川修二長野県木島平村前村長(有識者理事) |
監事 | 小坂泰久千葉県酒々井町長 |
〃 | 片山健也北海道ニセコ町長 |
有識者理事 | 塾長 奥島孝康早稲田大学第14代総長、ボーイスカウト日本連盟理事長 |
〃 | 安田喜憲国際日本文化研究センター名誉教授 |
〃 | 宮口侗廸早稲田大学名誉教授、総務省過疎問題懇談会座長 |
〃 | 小田切徳美明治大学農学部教授 |
〃 | 高橋公認定NPO法人)ふるさと回帰支援センター理事長 |
〃 | 皆川芳嗣(株)農林中金総合研究所理事長、元農林水産事務次官 |
〃 | 田村明孝高齢者住宅経営者連絡協議会事務局長 |
顧問 | 川勝平太静岡県知事 |
〃 | 寺島実郎一般財団法人日本総合研究所 会長 多摩大学 学長 |
〃 | 大森彌東京大学名誉教授 |
参与 | 進士五十八福井県立大学学長 元東京農業大学学長 |
〃 | 原剛早稲田大学名誉教授 |
〃 | 中村浩志中村浩志国際鳥類研究所代表理事 信州大学名誉教授 |
〃 | 清水愼一大正大学地域構想研究所教授 |
〃 | 青木豊國學院大學文学部教授 博士(歴史学) |
〃 | 小国喜弘東京大学教授 |
〃 | 中野不二男京都大学特任教授 京都大学宇宙総合学研究ユニット一般財団法人リモートセンシング技術センター参与 |
〃 | 岡崎昌之法政大学名誉教授 |
〃 | 柏木正博大正大学専務理事 |
〃 | 原勝則公益社団法人国民健康保険中央会理事長(元厚生労働審議官) |